図書室

刑事カイカン 29回目のクリスマスはちょっと違う


刑事カイカン 夏の日の少年


図書室の悲惨


刑事カイカン 暗中の殺意


刑事カイカン 沿線の神様


刑事カイカン 悪意パズル


刑事カイカン 支持的受容的完全犯罪

 クリニックの外に出ると夜気が少し肌寒い。あの場にいてはいけない気がして思わず飛び出してしまった。道路を挟んですぐの所にある駐車場に向かいながら私は考える。
 警部と彼女…何がとかどこがとはいえないけれど、何だろう…似ているというか通じているというか…そんな気がした。もちろんまるで違う人間なんだけど…そう、遠く離れて同じ闇の中にいるような。それがたまたまお互いの存在を認識することになった。
 意味不明な言動ばかりの私の上司。もしかしたら飯森唄美はそれを解釈できる数少ない人間だったのかもしれない。もし彼女が殺人者でなかったら…。